つみたてNISAによる非課税制度のおかげで投資信託はだいぶ広まりました。
投資信託をしていくと次に興味を持つのは「ETF」です。
つみたてNISAや資産運用をするには投資信託で十分ですが、「ETF」もやってみたいなぁという人向けに、投資信託と「ETF」の違いについても解説していきます。
- 投資信託を既に行っていてETFが気になる人
- 米国高配当株式も興味がある人
社会人になった2005年より株式投資を行っています。
現在は短期的な株式投資、夫婦でつみたてNISAと特定口座での国際株式の長期インデックス投資をコア運用、米国ETFでの高配当株式(VYM,HDV)をサテライト運用しています。。
投資信託とETFの違いは上場か非上場か
ETFも投資信託です。
その違いは上場か非上場かです。
一般の投資信託は「非上場」です。
ETFは「Exchange Traded Funds」の略で「上場投資信託」という意味です。
一般の投資信託とETFそれぞれに「アクティブファンド」と「インデックスファンド」が存在します。
『投資信託のインデックスファンドとETFのインデックスファンドの違い』、そしてそれを『どう使い分けるのか』が一番知りたいことだと思いますので、そこにフォーカスして解説していきます。
投資信託とETFのインデックスファンドの違い
違いは2つあります。
第一の違いはコスト
非上場 (一般投資信託) | 上場 (ETF) | |
---|---|---|
購入手数料 | ゼロ (ノーロード) | SBI証券では0.495% 上限は22$ |
信託報酬 | eMAXIS Slim等かなり低いファンドも登場 | 一般投資信託より低い設定 |
売却手数料 | 信託財産留保額 (インデックスファンドはゼロの場合が殆ど) | 手数料がかかる |
為替手数料 | かからない (円で投資) | かかる (円から外貨、外貨から円) |
税金 | 約20% (つみたてNISAは非課税) | アメリカで10% 日本で20% (2重課税なので外国税額控除をすれば10%戻る。) |
一般投資信託とETFで、大きな違いの1つはコストです。
ETFは信託報酬以外は全て一般インデックスファンドよりもコストが高いです。
以前はETFの信託報酬が低く優位性がありましたが、現在の一般インデックスファンドでは購入手数料がノーロードで信託報酬もeMAXIS Slimをはじめ0.1%ほどとかなり低くなっており、ETFの優位性が少なくなりました。
第二の違いは取引形態
非上場 (一般投資信託) | 上場 (ETF) | |
---|---|---|
購入場所 | 銀行、郵便局、信用金庫、証券会社 | 証券会社のみ |
売買のタイミング | 1日1回の価格で売買し、翌日に基準価額がわかる | リアルタイムで注文可能 |
注文方法 | 金額・口数指定 | 指値、成行注文 |
定時定額による投資 | 可能 | SBI証券で可能 (一部の銘柄のみ) |
分配金の自動再投資 | 可能 | 不可 |
一般投資信託は日本では6000本ほどの銘柄がありますが、全てを取扱出来るところはありません。
最大でSBI証券や楽天証券で2000本ほど。
しかし、ETFなら証券会社なら何でも買えるのが特徴です。
売買タイミングはETFはリアルタイム注文なので優位性がありますね。
定時定額購入ができるのはETFならSBI証券のみです。
他の証券会社は都度注文の必要があります。
コストと取引形態を比べたら、ETFは一般投資信託と比べると、少し面倒だとわかると思います。
証券会社がやってくれていたものを自分でやることになる手間暇かかリます。
次は私の運用している銘柄を一般投資信託とETFで見比べて、実際にどう違うのかみてみましょう。
一般投資信託は日本では6000本ほどの銘柄がありますが、全てを取扱出来るところはありません。
最大でSBI証券や楽天証券で2000本ほど。
ETFなら証券会社なら何でも買えるのが特徴です。
売買タイミングはETFはリアルタイム注文なので優位性がありますね。
定時定額購入ができるのはETFならSBI証券のみです。
他の証券会社は都度注文の必要があります。
コストと取引形態を比べたら、ETFは一般投資信託と比べると、少し面倒だとわかると思います。
証券会社がやってくれていたものを自分でやることになる手間暇かかリます。
個別銘柄での比較
最後に私の運用している銘柄を一般投資信託とETFで見比べて、実際にどう違うのかみてみましょう。
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド (非上場:投資信託) | バンガード・S&P500 ETF(VOO) (上場:ETF) | |
---|---|---|
購入手数料 | ゼロ(ノーロード) | ゼロ(SBI証券) |
信託報酬 | 0.09% | 0.03% |
為替手数料 | なし | あり |
定時定額による投資 | 可能 | 可能(SBI証券) |
分配金の自動再投資 | 再投資または受取りの選択可能 | 不可(受取りのみ) |
分配金の外国税額控除の申請 | 必要なし | 自ら申請する必要がある (しなくてもよい) |
一般投資信託とETFの2つの特性から一般投資信託は積み立て投資が向いており、手数料が多く発生するETFでは一括投資が向いています。
ただ、SBI証券のみは積み立て投資が可能なので、私は毎月積み立て購入しています。
どちらにしても両方とも長期積立をしたほうがいいことには変わりません。
投資目的により投資信託とETFを使い分ける
- 長期の積み立て投資で資産を増やしたいという方
-
一般投資信託のインデックスファンドで運用
- 長期で資産を増やしながら定期的にキャッシュも受取りたいという方
-
ETFのVYMやHDVなどの高配当株を運用
ちなみに私はインデックスファンドで国際株式を長期インデックス運用をコアに、ETFをサテライト運用しています。
先述したように通常のインデックスファンドで長期・積立・分散投資をすれば十分に資産形成はできます。