投資信託は詐欺みたいなものなのか?過去の事実から解説

投資信託は詐欺みたいなもので、絶対に手を出してはいけない。
って聞いたけど本当なの?

結論から言うと全くそんなことはありません。

そんなことを言う人は金融知識が乏しいか、過去に詐欺まがいな金融商品を掴まされて苦い思い出があるかのどちらかです。

今回は、そんな投資信託に対するマイナスイメージ、そして何故そんなイメージを持たれてしまったのか解説していきます。

この記事を書いている人

社会人になった2005年より株式投資を行っています。
現在は短期的な株式投資、国際株式の長期インデックス投資をコアに、主に精神安定用に米国ETFでの高配当株式(VYM,HDV)をサテライトしています。

目次

そもそも投資信託とは

信託

投資信託とは運用会社(ファンド)に投資を信じて託すこと。

上場投資信託と非上場投資信託の2種類があり、

上場投資信託はETFとも呼ばれています。

ETFは手数料は安いのですが、購入方法が口数のみです。

非上場の投資信託では100円以上1円単位で購入が出来るので積立投資に向いており、一般的に投資信託といえば非上場の方を指します。

また、運用投資方法にはアクティブ投資、インデックス投資の2種類があり、投資方法によって信託手数料などのコストが変わってきます。

結論からいうとインデックス投資の方が手数料は安いです。

インデックス投資は日経225やNYダウ、NASDAQなどの市場の指数(インデックス)と連動した値動きを目指す方法です。ある意味、機械的な運用ともいえます。

反対にアクティブ投資はプロの人達が、どの会社が次に値上がりするのか、また下がるのかを独自に調査してポートフォリオに組み込んで市場平均よりも高いリターンを目指す投資方法です。
独自に調査するため、アクティブ投資のコスト(手数料)は高い傾向にあります。

かつてはアクティブ投資が主流でしたが、インデックス投資の勝率が高まるにつれて、世界の投資家達の資金がインデックス投資へ流れ込み主流となりました。

おかげで手数料の引き下げが起こり一般の投資家達も気軽に行えるようになりました。

投資の神様ウォーレンバフェット氏も自分が亡くなったら資産をインデックス投資で運用しなさい。と言ったそうです。

それくらいインデックス投資は投資の王道と呼べるものです。

投資信託の悪いイメージはどこから?

『投資信託は詐欺』などという悪いイメージは一体何処から生まれたのでしょうか?

私が考えついた結論は以下の2つです。

  1. 日本の金融教育の欠如
  2. 銀行や証券会社が取り扱う手数料の高い商品

順に解説していきます。

日本の金融教育の欠如

ここ近年、日本では子供から大人になる段階で、一切の金融教育が行われてきませんでした。

私もそうです。

もちろん、これを読んでいる貴方も学校では教わった事は無いと思います。

人間の職種は4つの種類にわけることができます。

  1. 労働者(サラリーマンなど)
  2. 専門家(医師など)
  3. 経営者(起業家)
  4. 投資家

日本の学校教育は1.2の育成、とりわけ1の労働者を育て上げようとしてます。

つまり、普通に進学していくと立派な労働者が出来上がるシステムなんです。

真の富裕層になるためには3と4になるしかありませんが、日本では、この教育システムにより新たな富裕層が生まれにくいのです。

このシステムは日本の大学でも同じです。

例えば経済学部に入ってもミクロ経済学などの理論経済学部とそれの応用経済学、そして歴史を学ぶ事はあっても金融教育特に投資に関する教育はされていません。

それは慶應や東大、一橋に入ったところで本質は変わりありません。

近年、流石に国が危ないと感じたのか、ようやく金融教育がされ始めましたし、非課税制度であるNISAやつみたてNISA、iDeCoを始めましたね。

でも大人の大多数が投資に関して無知な事もあり、定着には時間がかかると予測されます。

基本的に動物は経験上、知らない事に畏怖し敬遠する生き物です。

これは人間も同じです。

特に島国で仲間意識の高い日本人には協調性を重視します。
悪く言えば右にならえ。または出る杭は打たれるってやつですね。
(これが無く突き進める人が起業家となり成功しています。)

皆がやっていない未知な領域である事、更に親や友人も金融教育を受けていないのだから相談したところで、「やらない方がいい」という事になります。

こうして日本の投資意識が低くなり、投資信託においては大事なお金を、どこの誰かもわからない人に委ねるなんてもってのほかというようになったのです。

銀行や証券会社が取り扱う手数料の高い商品

投資をする上で、銀行や証券会社に相談に行く行為は「鴨がネギを背負っているようなもの」です。

何故なら、彼らは金融商品によるお客の利益なんてどうでもいいのですから。

はっきり言いますが、彼らの利益は手数料です。

銀行や証券会社の窓口で紹介された金融商品は凄く手数料が高く、購入手数料が3%以上のものも存在します。

3%なんて、たいした事ないと思いますか?

例えば本ブログでもおすすめしていますインデックス投資は年5%〜7%のリターンを目指してドルコスト平均法で、毎月積立していくスタイルです。

年5%のリターンを目指しているのに、手数料で3%なんて取られたら利益なんて出ません。

ちなみに現在のオンライン証券で取り扱う投資信託でインデックス投資といえばeMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)ですが、こちらの手数料は年率0.1144%です。

いかに窓口業務の販売店から買うと高いかお分かりになったかと思います。
(窓口業務の銀行や証券会社では上記銘柄の取り扱い自体ありません。)

本題に話を戻すと、今でこそオンライン証券で気軽にインデックス投資ファンドの投資信託を買うことが出来ますが、昔はオンライン証券なんてありませんでした。

当然、手数料の高い商品になりますし、当時の主流は日本株のアクティブ投資ファンドです。

アクティブ投資は手数料の高さとリスクが高い商品です。
(ここでいうリスクとは価格の振れ幅です。)

かつ日本のバブル崩壊も相まって多くの投資家が大損を叩き出し地獄の苦しみを味わった経験から、日本人特有の協調性により、投資信託への不信感が伝わって今に至るのだと思います。

ちなみに2000年初頭に起こったITバブル崩壊による暴落でNYダウでは回復までに13年に対して、日経平均では回復までに17年も要しています。

オススメするオンライン証券会社

オススメするオンライン証券会社は次の2社です。

「楽天証券」(https://www.rakuten-sec.co.jp/

「SBI証券」(https://www.sbisec.co.jp/

楽天証券はクレジットカード(楽天カードのみ)で積立投資ができて、さらに楽天カードで毎月5万円積立することで年間最大6,000ポイントが貯まります。

SBI証券は業界最多の商品数が売りです。
また、2021年6月より三井住友Vカードでの投資が可能となりますが、ポイント率が「0.1%」と後参入なのに楽天よりも悪いです。

私自身は2005年からSBI証券で株式投資を行っているので、「つみたてNISA」もSBI証券です。
ただ、楽天カードとの併用技が使える楽天証券の良さもわかっているので妻には楽天証券で「つみたてNISA」を開設させて運用してもらっています。

これから初めて投資しますという方は楽天カードが使える「楽天証券」が最強かと思います。

つみたてNISAに関してはSBI証券と楽天証券で大した違いはありませんので、クレジットカード払いとポイント付与が大きいですね。
※海外株やIPO(新規上場株)もやりたいという方はSBI証券がオススメです。

まとめ

日本の金融教育の乏しさと、銀行や証券会社の手数料の高い金融商品により多くの日本の投資家が被害を受けた事実により「投資信託なんて詐欺みたいなもの」というマイナスイメージを持たれる事になってしまいました。

しかし、投資信託は誰もが100円から気軽に投資ができ、簡単に分散投資ができる素晴らしい金融商品です。

アクティブ投資よりもインデックス投資が長期的リターンが上回る事実から今やインデックス投資がブームになりました。

時間のないサラリーマンでも、ある意味ほっとけば10年、20年後には高い確率で利益が出るインデックス投資は正解だと思います。

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