牛丼界に君臨するツートップと言えば、「吉野家」と「すき家」。
それは「好きな牛丼チェーン店のランキング」から見ても明らかです。
例として・・・
30代以下の男性
1位 吉野家 29%
2位 すき家 27%
3位 松屋 17%
4位 なか卯 5%
(特に無い・行かない 21%)
どの年代別でも性別においても順位は変わりないことから、吉野家とすき家がツートップであることが明白ですね。
牛丼の王道を行く吉野家、一方、チーズ牛丼やニンニクの芽牛丼など他社が真似しない独自路線を貫いているすき家。
この2つの牛丼屋の意外な違いについて今回は勝負形式でご紹介致します。
まずは吉野家とすき家の歴史!
吉野家の歴史
1899年(明治32年)に東京日本橋の魚市場にて創業。
屋号の吉野家は創業者松田栄吉が大阪府にある吉野出身だったことから決定。
1926年(大正15年)に築地に移転。
最近はテーブル席が増えましたが、昔はカウンター席のみなんて当たり前。
有名な吉野家コピペが生まれるくらい女子供は入れない雰囲気でした。
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/09/history-02.jpg)
すき家の歴史
1982年(昭和57年)に横浜生麦でスタートした「ランチボックス」が始まり。
昔からテーブル席があり、殺伐とした吉野家とは対照的にファミレス感覚でファミリー向け。
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/05/EY7Jvr-U4AMIgyw.jpeg)
歴史で見ると吉野家の圧勝だね・・・
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/05/295ea06efc3c87a25b87fea1aeb50d98.jpg)
明治と昭和だからね。
牛丼勝負!
吉野家の牛丼は忙しい市場向け
吉野家は玉ねぎをしっかり煮込みトロトロ、牛丼は細かく刻み、サラサラ食べやすい。
牛丼は飲み物とさえ言わせたこともある吉野家の牛丼は築地発祥ということもあり、忙しい市場関係者が素早く食べるに理が適った作りといえます。
すき家はファミリー路線
すき家は前身のランチボックス時代からテーブル席を用意するなどファミリー向け。
その為か、肉や玉ねぎは吉野家と比べると明らかに大ぶり。
急いで食べないで、家族できて子供もゆっくりと食べれるかようにしてます。
吉野家で有名なのが「つゆだく」
大昔歌手の華原朋美が吉牛のつゆだくと発言したことがきっかけとなり、ネットの無い時代それまで認知度の低かった「つゆだく」が全国へ瞬く間に広がって誰しもがつゆだくを頼みました。
それほど吉野家のつゆだくは有名。今でもあえてつゆだくで頼む人が多い。
それもそのはず、吉野家の牛丼はつゆとご飯、そして肉から出る油の相性がバッチリ。
かつてBSEが流行りアメリカ産牛肉が日本に入ってこない時にはオーストラリア産牛肉に流れた他の牛丼店とは違い、アメリカ産でないと吉野家の牛丼は出来ないと築地店以外のお店で牛丼は一時取り扱い中止にしてしまったほどですから。
それほどにこだわりがあるんですね。
つゆだくに関してはすき家も同じように設定があります。
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/05/295ea06efc3c87a25b87fea1aeb50d98.jpg)
単純な牛丼のみの勝負では好みが分かれるので引き分けでしょう。
どちらも美味い。
トッピング勝負!
吉野家のトッピング
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/05/295ea06efc3c87a25b87fea1aeb50d98.jpg)
吉野家にもトッピングあるの?
あります!
肉だく!ねぎだく!と牛丼の中身を増やすといったものからアボカドとチーズのアボチー牛丼など。
期間限定キャンペーンでよくやります。
すき家のトッピング
牛丼のトッピングはすき家が圧倒的に多いです。
トッピングの多さで有名になったといっても過言では無いです。
通常のトッピングは9種類。
僕は3種のチーズ牛丼が大好きです。
前身のハーブチーズ牛丼の頃から食べてますから。
チーズに勝るトッピングは無いと自負してます笑
すき家にはそのトッピングの多さか今は消えてしまった牛丼も数多く存在します。
食べるラー油牛丼や白髪ネギ牛丼など。
特に白髪ネギ牛丼は普通に旨かったので、復活を強く望みます。
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/05/295ea06efc3c87a25b87fea1aeb50d98.jpg)
トッピングでは数の多さからすき家の圧勝だね。
カレー勝負
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/09/pexels-buenosia-carol-674574-1024x570.jpg)
牛丼屋のカレーも人気です。
食欲のない時なんかにはうってつけ。
吉野家とすき家のどちらもカレーにはこだわりを持っているようです。
カレー好きな日本人はカレーが美味い店に行きますからね。
吉野家のカレー
凄くシンプルなカレー。
吉野家のカレーは牛肉を活かすカレーなんです。
ただスパイス感を感じず物足りないかも。
昔から具なんて無かったけど以前はスパイシーな味付けで好きだったのに…
パンチの無いカレールウは評価が悪いです。
すき家のカレー
以前は具がゴロゴロしたサラサラポークカレーでした。
しかし、2020年8月横浜カレーと銘打ってリニューアル。
カレーの色から分かる通りスパイスや具材が色々溶け込んでるカレーで、欧州カレーと銘打ってるだけあり以前より美味くなったとか。
ただ以前の具がゴロゴロしてたサラサラポークカレーが好きな人からは評価が悪く賛否両論。
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/05/295ea06efc3c87a25b87fea1aeb50d98.jpg)
牛肉ありきなカレーの吉野家と、横濱欧州カレーとして煮詰めたカレー。
以前の具材のゴロゴロしていたすき家だったら圧勝でしたが、今回はかろうじて、すき家の勝ちかな。
豚丼勝負
吉野家では今でも豚丼が食べられます。
これは個人的に評価高いです。
狂牛病が流行ったときに吉野家以外の牛丼屋は軒並みオーストラリア産に移行するとともに豚丼を始めました。
吉野家は当時豚丼一本勝負にでて、最初はイマイチな味でしたが改良を重ねて、トップの味にしました。
アメリカ産の牛肉が市場に戻った時に、その場凌ぎで始めた豚丼を辞めていく牛丼屋に対し、吉野家は現在も残してます。
僕のような豚丼ファンには本当にありがたいです。
すき家は「ブタドン」ではなく「トンドン」という名称で味付けは1番好きでした。
無くなったのは非常に残念。
豚の仕入れ価格高騰で仕方なかったと聞きます。
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/05/295ea06efc3c87a25b87fea1aeb50d98.jpg)
今でも豚丼文化を絶やさない吉野家の勝利だね。
朝定食
牛丼屋には各社「朝定食」なるものがあります。
朝から牛丼も良いけど、朝からはちょっと重いという方には必須な朝定食。
吉野家とすき家ではどんな違いがあるのでしょうか。
吉野家の朝定食
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/10/1abce69464ce98ac969ae8a9346f8c20.jpg)
吉野家は焼き魚定食もあるけど、全体的に洋風かな。
サラダが殆どの朝定についてるのも特徴。
なかでもハムエッグ定食が価格質ともにおすすめ。
もちろん牛肉の小鉢もつけれます。
すき家の朝定食
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/10/b2aea82b7aabe0ae3248a5800022b7f5.jpg)
すき家は牛肉推しではないのが特徴。
焼き魚定食。
サラダは全体的に少ないです。
代わりに卵推し。
全ての定食に生卵か半熟卵がつきます。
しかも専用の卵かけ醤油がつく程です。
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/05/295ea06efc3c87a25b87fea1aeb50d98.jpg)
洋風なら吉野家、焼き魚は両方ある。
サラダは吉野家、卵はすき家。
ここは引き分けだね。
定番となった「うなぎ」
土用の丑の日で賑わう「うなぎ」。
スーパーで買うと高いうなぎだけど、牛丼屋なら安く食べれます。
吉野家もすき家もうなぎを取り扱ってて値段も同じくらい。
果たして違いはあるのでしょうか?
吉野家のうなぎ
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/10/5e33c32078b0b08b32da99ee0fc60a76.jpg)
吉野家のうなぎは一枚うな重。
なので重箱で出て来るのが特徴です。
重箱だと高級感ありますね。
中国広東省で養殖されたうなぎを使用してて特徴はしっかりと焼き込んでるところ。
その証拠に焼き目が結構黒いです。
焼き目好きな方にはたまりません。
味はしっかりとした味付けでご飯とよく合う。
吉野家のウナギのこだわり
それはうなぎの部位を3つ使ってること。
よく小ぶりだと言われるけど、吉野家のうなぎは頭、お腹、先っぽの3つの部位を合わせてるから偏りがなく食べれます。
当たり外れ感を少なく提供するということですね。
すき家のうなぎ
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/10/760ff62d8a388a3bee7e9675f128e4e2.jpg)
すき家のうなぎはうな丼。どんぶりで出てきます。
うなぎにもトッピングがあるのが流石すき家だと言わざるを得ません笑。
烏龍茶で有名な中国福建省で養殖されたうなぎを使用。
蒸し系でふっくらして、これまたご飯とよく合うのが特徴ですね。
吉野家のうなぎは常に3つの部位が来ますけど、すき家の場合には先っぽが来る可能性がありますね。
うなぎは部位によって栄養も食感も味も違います。
じつは先っぽである尾びれ部分は筋肉が1番あるため締まってて味が濃く1番美味しいとされてます。
頭やお腹は筋肉が少なく柔らかく脂も多いので、ここが好きな方もいます。
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/05/295ea06efc3c87a25b87fea1aeb50d98.jpg)
高級感なら重箱の吉野家、味はすき家。
焼き系かふっくら蒸し系か。
好みは分かれるところで引き分けかな。
最後の勝負はサイドメニュー
吉野家はサラダと汁物が多くラインナップ。
デザートの充実度はすき家が圧倒している。
![](https://dainojiblog.org/wp-content/uploads/2020/05/295ea06efc3c87a25b87fea1aeb50d98.jpg)
これは引き分けだね。
吉野家とすき家はどちらが勝ち?
結果引き分けで終わりました。
どちらも良い牛丼屋ということですね。
それぞれの得意なこと不得意なことがわかったかと思います。
これらを踏まえて貴方に合った牛丼屋で是非食事してみてはいかがでしょうか。