僕の乗っている車「ランドクルーザー」(以下ランクル)は盗難被害トップクラスの車種です。
また、兄弟車種のレクサスLXも同様です。
最新のニュースではLXは愛知県では5台に1台が盗まれてます・・・
1位の盗難はプリウス、第2位でランクルが盗難されています。(プラドとランクル200合算)
登録台数は圧倒的にプリウスの方が多いので、ぶっちぎりでランクルの方が盗難「率」が高いことになりますね。
ランクルの盗難率が高い理由は世界中から絶大な信頼性があるからです。
ランクルの信頼性を世界に知らしめたのは世界一過酷なモータースポーツ競技といわれる「ダカール・ラリー」です。
ダカール・ラリーはパリダカとも呼ばれ、走るコースは砂漠や砂利道などの悪路が主体のレースです。完走すること自体が難しいダカール・ラリーでランクルは市販車無改造クラスで幾度となく優勝・6連覇を3度もしているモンスターマシンなのです。
(2020年に7連覇しました!)
砂漠の多い中東で砂漠に出かけるなら何に乗る?という質問をしたら皆がランクルと答えるそうです。
砂漠の真ん中でスタックしたら生死に関わりますからね。皆信頼性のあるランクルを選びます。
ランクルの信頼性の高さは、世界中どの道でも安心して走れることの証明である為、世界で売れる=盗難が相次ぐという訳です。
そんな盗難率のバカ高いランクルに乗っている僕が実践している盗難防止策をご紹介します。
必ず効果がある方法です。
ぜひ実践していただき、ひとりでも多くの方が愛車の盗難被害に遭わないようになれば嬉しいです。
ランクルやLXの盗難の手口
ランクルやLXの盗難について、具体的な対策の前に、まずどのようにして盗まれるのでしょうか?
今の車には標準でイモビライザーという盗難防止システムが備わっていて特定のキーがないとエンジンがかからないようになっています。
しかし、メーカー純正のイモビライザーは動画の通り、ハッキリ言ってプロ集団である窃盗団には効果ありません。
なぜならイモビカッターという装置が出回っており、簡単に解除が出来るからです。
車の窃盗団は以下のような方法で盗むこともあります。
- レッカーやクレーンで吊り上げてトラックに積み込んで盗む
- レッカーやクレーンが使えない場所では複数人で持ち上げてトラックに積み込む
- スマートーの特性を利用した「リレーアタック」で盗む
3番目のリレーアタックはスマートキーの特性を利用した新しい車の盗み方です。
スマートキーは常時特定の電波が半径1メートル程でており、その電波を車が受信するとドアが開いたり、
エンジンを掛けることが出来る仕組みです。
リレーアタックは、通常2人1組で行います。
まず1人がスマートキーから出ている電波を特殊な機械で盗み、もう1人にその電波を送ります。
送られた方も特殊な装置を持っていて、送られた電波を使って、まるでスマートキーがあるかのように
車に思わせることができます。
あとは普通にドアを開けてエンジンをかけて盗むという方法です。
ランクルやLXの盗難防止対策
ランクルやLXを狙うプロの窃盗団は様々な方法で車を盗むことができます。
では車が盗まれないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?
何も策はないのでしょうか?
実は限りなくランクルを盗難されなくする方法はあります。
答えは窃盗団に自分の車がマークされないようにすることです。
言い方を変えれば、盗む側から見て盗みにくい、盗むのは面倒だと思わせれば良いのです。
ランクルやLXの盗難防止にはカーセキュリティが最強
ランクルの盗難に最も効果がある方法の一つはカーセキュリティを施工(インストール)することです。
窃盗団とセキュリティは開発しては破られ開発しては破られのイタチごっこみたいなもので、意味が
無いのでは?とよくいわれています。
しかし、それは間違っていると思います。
ネットで「カーセキュリティ」と検索してみるとわかりますが世の中には非常に多くのカーセキュリティが出ています。
ひとくくりにカーセキュリティといっても実は2つに分けることができます。
- 盗難しやすいセキュリティ
- 盗難されていないセキュリティ
この2つです。
盗難しやすいカーセキュリティと盗難されていないカーセキュリティの違いは「イモビライザーの性能」です。
イモビライザーの性能で車が盗難されるか盗難されないかが決まります。
カーセキュリティには車の状態がリモコンに表示される「アンサーバックリモコン」や、うろつきを検知する何とかセンサー等の色々な機能がありますが、車を盗まれないようにするということに関しては無くてもいい機能です。
ほとんどのカーセキュリティでもイモビライザーは付いていますし、車にも最近は標準装備されていると言いましたね。
盗難されていないセキュリティは2系統のダブルイモビライザーが備わっていて、盗難しやすいカーセキュリティは1系統のシングルイモビライザーです。
ダブルイモビライザーとは
イグニッションとセルモーター、その2系統の電気を止めることが可能なイモビライザーです。
2系統のセキュリティを解除するには慣れている窃盗団でも時間がかかるので手を出しにくいのです。
リモコンがかっこいいとか何とかセンサーは本末転倒で、本当に車が盗まれたくなかったら、とにかく
ダブルイモビライザーが備わったカーセキュリティを選んでください。
ちなみにダブルイモビライザー搭載のカーセキュリティはクリフォードとパンテーラ、この2つの
カーセキュリティのみです。
僕は過去にクリフォードをインストールしていたので、今回の車にはパンテーラを選びました。
クリフォードもパンテーラも盗難に対する防御力は変わりません。
次にクリフォードとパンテーラの簡単な違いをご紹介します。
- リモコンが凄くシンプル
- リモコンの電池持ちがいい(2年以上)
- カーセキュリティの元祖で信頼度抜群
- ショックセンサーのオムニセンサが優秀
- リモコンは充電式(1週間程持ちます)
- ドライブレコーダーで有名なユピテルが製造
- 各センサーの感度調整がリモコンから行える
- リモコンがアンサーバックタイプで車両の状態がわかる
盗難防止用カーセキュリティの施工店選び
カーセキュリティの性能も大事ですけど、実際にセキュリティを取り付ける(インストール)お店も同じくらい大事です。
例えば、その日のうちにインストールできるようなお店は絶対にダメです。
普通の商品なら早い施工=優秀ですけど、カーセキュリティに関してはそれではダメなんです。
優秀な施工店はセキュリティのインストール方法にこだわりを持っています。
それは、盗まれないようにする為に他なりません。
もしカーセキュリティの配線が取説通りだったり、本体から配線が丸見えだったら意味がありません。
カーセキュリティの優良店はダミー配線を組み合わせて、解除に時間をかけるように工夫してインストールします。
もちろん人間が取り付けるものなので、時間をかければセキュリティの解除はできます。
しかし、馬鹿でかいサイレンが鳴り響く夜中に、時間をかけて解除する窃盗団はいませんからね。
良いお店の選び方は、とことんお店の人に質問すればわかります。
こちらは素人なので、わからないことだらけです。当然お店の人はプロなので教える必要があります。
ですが、その質問に面倒臭そうにしたり、適当な回答をする店はやめましょう。
実際に僕のランクルもそうでした。
僕の時はランクルにヒドい施工されたので、別の優良店でセカンドオピニオンをしてやり直しました。
ちなみに、そのダメダメ店はまだあります。
以下は僕の失敗した店の特長です。参考までに・・・
- 40万近く払って実質施工時間は1日(預けは1週間)
- 内張の貼り戻しが下手で浮いている箇所があった
- ビニールテープがバンパー内に置き忘れ
- 打ち合わせ時には施工完了時にお金を払う約束だったが、車を引き渡したら払えと言われる
ただ、GoogleMapsにもサクラはいます。
レビュー数が1とか2の極端にレビューが少ない人は怪しいです。
100件以上のレビューをしている人で良い評価だけでなく、悪い評価もしっかりとしている人を
参考にしましょう。
しっかりとしたお店でダブルイモビライザーのカーセキュリティをインストールされた車は盗まれていません。僕の施工した(セカンドオピニオンのところ)お店もです。
このSNSが発達した現在、そんな車が盗まれたら、すぐに情報が出回りますが、まだ、その情報が
無いことから証明されていると思います。
ランクルの盗難対策として実際に取り付けたカーセキュリティ
僕のランクルには「パンテーラ」のカーセキュリティをインストールしました。
駐車環境が道路に面しており、柵も何も無いのでオプション全部つけたので40万円でお釣りが少しくるくらいのお値段でした。
パンテーラを選んだ理由は単純で、以前の車にはクリフォードを取り付けていたからという単純さ。
パンテーラもクリフォードもダブルイモビライザーなので好みで選んでもいいかと思います。
ただ、パンテーラを実際にインストールしてみて優れているなと思った所は、リモコンでショックセンサーなどの各感度を細かくチューニング出来るという点です。
クリフォードは施工店でしか感動調整ができないので、夜中に誤作動とかしたら、販売店へ持っていって調整する必要があります。
僕も前の車のクリフォードは誤作動をしたので、感度調整する為に販売店にいきました。
価格面ですが、ダブルイモビライザーのカーセキュリティはシングルイモビライザーのカーセキュリティより
当然高いです。
恐らく商品原価自体は大したことはないと思います。
高いのは取り付け費などの技術料です。
優良店も僕がくらったようなダメな店も同じような金額なので気をつけてください。
クリフォードもパンテーラもベーシックモデルは20万円程からハイエンドモデルは40万円程が相場です。
ベーシックモデルとハイエンドモデルの違いはオプション装備の数です。
どちらもダブルイモビライザーは変わらないのですが、車上荒らしに対応するウロツキ検知や
ホイール盗難対策用の傾斜センサーなどがオプションになります。
この辺は駐車環境や予算次第で付けるかどうかを検討した方がいいでしょう。
ハンドルロックはランクルやLXの盗難に対して効果があるのか?
ハンドルロックは素人目には効果ありそうですが、プロには効果がないと言われています。
鍵穴が付いてるものはピッキングが可能ですし、極端に行ってしまうと窃盗団はハンドル自体を切ります。
ランクルのみならず車のハンドルは樹脂で出来てますので、数分でカット出来ます。
ハンドル自体をカットしてしまえば頑丈なハンドルロックも意味がないですね。
僕のお世話になっているお店はハンドルロックは逆に付けないでくださいと言っています。
赤や黄色など目立つ色をしたハンドルロックが運転席にあると目立ちます。
ここにランクルがあるぞと知らせているようなものだからです。
なかなか切断できないタイヤロックの方が少しは効果はありそうです。
ランクルやLXの盗難保険
万が一の時の為に、自動車保険の盗難保険(車両保険)には加入しておくことを強くオススメします。
カーセキュリティーや物理ロックなど様々な盗難対策はあります。カーセキュリティーが最強と言っても
100%とは言えません。施工の甘さだったりもありますが、強引に持っていくやり方もあります。
僕もそうですが、もし今加入している自動車保険に不満があったり、見直しをしたいなんて時には自動車保険の一括見積もり
が便利です。
平均で3万円程安くなるケースも。
簡単な見積もりで今の保険と比較できるので、見積もりだけでもやってみる価値はあると思います。
ランクルやLXの盗難防止についてのまとめ
ランクル(ランドクルーザー)やLXに限らず車の盗難については、盗む側に対していかにマークされないようにするか、盗むのが面倒だと思わせるかが重要です。
- ダブルイモビライザーのカーセキュリティを取り付ける
- しっかりとしたお店で施工する
以上のことをしてもらえれば限りなく100%に近い割合で車の自走による盗難はないと言えるでしょう
プラス万が一に備えて自動車保険の盗難保険には加入しておくことも重要です。